フローリングを貼る

実(さね)のはめ込み

市販の複合フローリング材は、こんな感じです。
♂実、♀実の形状です。

フローリング貼りは、接着剤とフロア釘を併用します。

接着剤は必ずしも全面的につける必要はないです。棒状に2本くらいでも可能。
フロア釘は抜けにくいように、軸がスクリュー状になっています。12㎜厚のフローリングを、12㎜厚の下地合板を通して根太まで釘を斜めに打ち通すため、38㎜は必要です。

フロア釘打ち

貼り始めは基準線に合わせ、且つ、壁際とは3~5㎜程度(後で取り付ける巾木の巾より狭く)隙間をあけて配置します。
壁際の釘は実(さね)に打てないので、頭から直接打ち込みますが(脳天打ち)、釘頭は後で巾木で隠れるので気にしない。

次のフローリングを貼るときは隙間ができないよう、♂実に♀実をはめ込み、次のフローリングを横から叩いてはめ込む。この際、必ず当て木をします。(あて木をしないと実が潰れる。あて木は長めのほうが、力が一点に集中しないので実を潰しにくい。)合板フローリングの場合は、ピッタリくっつけて問題なし。
※無垢フローリングの場合は、無垢材の膨張伸縮に対応するため、フローリングとフローリングの間に紙一枚ほどの隙間を入れる。

釘はフローリングの♂実の部分に、斜め45度に玄能(金槌)で一本一本打ち込みます。最後は釘締め(ネイルポンチ)などを使って頭を沈めていきます。釘頭が出ていると、次のフローリング材がうまく入らないからです。
打ち込みの最後は玄能が届かないので深追いしないこと!(ギリギリまで打って玄能が当たると、フローリングの角が破損します。)

釘は当然、下地の根太があるところまで打ち込みます。(下地合板の上に根太のラインを墨打ちしておく理由です。)
フローリング材は、割と反っているものも多いため、下地の床にピタッと密着させた状態で釘打ちしなければなりません。
自分自身がフローリング材に乗っかり、体重で押し付けながら釘打ちします。

壁際をうまく収める方法・完成

最後の1列を貼るときは、あて木で横から叩くわけにはいかないため、左図のように壁に薄いあて板をあてた上で、バールで押してやるとうまく密着します。
最後に壁際はフロア釘を上から叩き込んで固定します。
これで完成となります。

豆知識(実を潰してしまった時の対処法)

フロア釘を打つのはそれほど難しくはないですが、時々失敗して♂実を潰してしまう場合があります。
そのままでは次のフローリングが入らないため、そんなときは・・・
♂実を潰してしまった箇所に当たる周辺数センチ分、次のフローリングの雌実の下側を切り取れば、難なく入ります。

いかがでしたか?

フローリングを貼る上で、割り付け、基準線を真っ直ぐに、隙間を密着させるなど注意点は色々ございます。
以上の点を注意いただき、安全にDIYをお楽しみください。

参考サイト:DIY日曜大工で家を作る (https://diy-ie.com/index.html)




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