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【コラム】#4 深刻化する空き家問題

空き家率全国上位の県はどこだと思いますか?

平成25年住宅・土地統計調査(速報集計)結果によると、問題の空き家率の高い都道府県は以下の様な結果となっています。

第1位:山梨県17.2%
第2位:愛媛県16.9%
第3位:高知県16.8%
第4位:徳島県16.6%
第5位:香川県16.6%

なんと、全国の空き家率のトップ5に四国4県がランクインしており、なかでも愛媛県は第2位という驚きの結果になっています。
最近は空き家問題について扱ったニュースを目にする機会も増えてきて、空き家問題は社会問題のひとつとして浸透しつつありますので、この結果をご存知の方も多かったのではないでしょうか。

ではなぜ空き家は問題視されているのでしょうか?

空き家のもたらす問題としては、

・雑草・悪臭など衛生環境悪化
・景観の悪化
・不法侵入などによる治安の悪化
・家屋倒壊による生命、身体への被害のおそれ

等が挙げられます。

建物は人が住まないと劣化が早いというのはよく言われていますが、それは、空き家になると人の出入りがなく、十分な換気が行われなくなり、湿気がたまりやすくカビ等の発生につながるからです。
したがって、長期間空き家の状態で放置していると、どんどん建物が劣化していき、上記の様な問題が発生する可能性が高くなります。

放置することが危険とされている空き家ですが、今現在も空き家は増え続けています。
空き家所有者が空き家を放置する理由としては、様々な理由が考えられますが、例えば、都市部在住者で田舎の実家を相続した場合、

・遠隔地に住んでいるので自らは利用できない
・貸したくても借り手がいない
・売りたくても希望する価格で売れない
・実家に愛着があるので人の手に渡したくない、取り壊したくない
・更地にすると固定資産税負担が増すので建物を残しておきたい
・相続で揉めており、土地活用に着手できない

等を理由としてやむを得ず放置しているといった声をよく耳にします。

しかし、空き家の状態で放置すれば先述のとおり建物は劣化して資産価値はどんどん下がります。また、その建物の敷地である土地の値段も多くの地域では毎年下がり続けていますので、最終的には建物取り壊し費用が土地の値段を上回ってしまい、タダ同然の値段でも引き取り手がない・・・・なんていうことにもなりかねません。

現在、空き家問題に対する法整備や様々な取り組みがなされており、なかには成功事例もあるものの、問題解決への道は相当に厳しいと言わざるを得ません。

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